日本で外国人が利用できるカジノは?最新事情と楽しみ方ガイド

「日本に旅行するけれど、外国人が入れるカジノはあるの?」という疑問を持つ方は少なくありません。日本ではまだ本格的なカジノは開業していませんが、外国人でも楽しめる『カジノ的』エンタメはすでに複数存在します。さらに、将来オープン予定の統合型リゾート(IR)カジノの計画も着実に進んでいます。

このガイドでは、2025年末時点での最新情報をもとに、外国人旅行者が日本でどのようなカジノ体験ができるのかを、わかりやすく整理してご紹介します。


1. 日本のカジノをめぐる法律と最新状況

まずは、日本でカジノがどう位置づけられているのかを押さえておきましょう。法律の枠組みを理解しておくと、安心・安全に楽しめる選択肢がわかりやすくなります。

1-1. 日本では賭博は原則禁止

日本の刑法では、原則として賭博行為は違法とされています。ただし、以下のような公営ギャンブルは、特別な法律に基づき合法化されています。

  • 競馬(JRA・地方競馬)
  • 競輪
  • ボートレース(競艇)
  • オートレース
  • スポーツくじ(サッカーくじなど)

これらは日本人・外国人を問わず利用することができますが、いわゆる「カジノ」(ルーレット・ブラックジャック・バカラなど)とは別枠の制度です。

1-2. 統合型リゾート(IR)とカジノ解禁の経緯

日本では 2016 年以降、観光立国戦略の一環として統合型リゾート(IR)の整備が進められてきました。IR は、

  • 大型ホテル
  • 国際会議場(MICE)
  • ショッピングモール・エンタメ施設
  • カジノ施設

などを一体的に整備する大型リゾートで、その一部として限定的にカジノを認めるという方針です。

カジノを含む IR を可能にするために、

  • IR整備推進法(いわゆる「IR推進法」)
  • 特定複合観光施設区域整備法(「IR整備法」)

といった法律が整備されました。

1-3. 2025年末時点:本物のカジノはまだ開業していない

2025年末現在、日本国内で一般客が利用できる本格的なカジノ施設は、まだオープンしていません。これは、日本人・外国人ともに同じ状況です。

ただし、次のような動きが進んでいます。

  • 大阪 IR 計画が国から認可され、2030年前後の開業を目標に準備が進行中
  • 他地域(例:長崎など)でも IR 構想はありましたが、現時点では大阪が最も具体的

つまり、現状では「外国人だけが入れる特別なカジノ」も存在せず、日本人と同じルールのもとで将来オープンする IR カジノを待つ形になります。


2. いま外国人が楽しめる「カジノ的」エンタメ

では、「本物のカジノはまだない」日本で、外国人旅行者はどんな体験ができるのかを見ていきましょう。

2-1. パチンコ・パチスロ:日本独自の娯楽

パチンコ・パチスロは、日本独自の遊技施設で、街中で最もよく見かける「ギャンブル的」な存在です。法律上は「遊技」と位置づけられており、仕組みはカジノとは異なりますが、スリルを楽しみたい旅行者には人気があります。

特徴と楽しみ方

  • 全国の都市や観光地に多数の店舗がある
  • 入場は 18 歳以上(多くの店舗は 20 歳未満入場不可)
  • 基本的に入場料は無料
  • 外国人でもパスポートなどの本人確認書類があれば利用可能なケースが多い

遊び方は、玉(もしくはメダル)を借りて台で遊び、獲得した玉・メダルを店内の景品と交換するという流れです。景品はお菓子や日用品、電子機器などさまざまです。

日本にしかない独特の文化なので、「本場のパチンコを一度見てみたい・体験してみたい」という方には、短時間だけ覗いてみるのも一案です。

2-2. アミューズメントカジノ(ゲームセンター型カジノ)

ここ数年、都市部を中心に増えているのがアミューズメントカジノと呼ばれる店舗です。これはお金ではなく、専用のチップやポイントで遊ぶカジノ風ゲーム施設で、法的には風営法などの枠組みで営業しています。

アミューズメントカジノの魅力

  • 本格的なテーブルゲーム(ブラックジャック・バカラ・ルーレット・ポーカーなど)を体験できる
  • 多くの店舗でディーラーが常駐し、本物のカジノに近い雰囲気を味わえる
  • 実際のお金を増やす・換金することが目的ではなく、あくまでエンターテインメントとして楽しめる
  • 外国人客に慣れた店舗も多く、英語での簡単な説明に対応している場合もある

料金システムは店舗によって異なりますが、入場料+チップ購入のセットになっていることが一般的です。勝っても現金に換金できない代わりに、時間を気にせず練習感覚でカジノゲームを学べるのがメリットです。

2-3. ホテルやバー併設のゲームラウンジ

一部のホテルやバー、ラウンジでは、

  • ポーカー
  • ブラックジャック
  • 各種ボードゲーム・カードゲーム

などを楽しめるスペースを設けているケースがあります。これらも、チップ制やポイント制で、現金のやりとりを伴わない形態が基本です。

お酒や食事と一緒に、カジュアルにカジノの雰囲気を味わえるので、ビジネス出張の夜や、友人同士の集まりに向いています。

2-4. クルーズ船内のカジノ(日本寄港前後)

本格的なカジノを楽しみたい場合、クルーズ船の船内カジノという選択肢もあります。多くの外航クルーズ船では、国際水域に出た後、船内カジノが営業されます。

ポイントは、

  • 日本の領海内ではカジノを営業しない(または停止する)のが一般的
  • 日本発着・日本寄港のクルーズでも、海外籍の船であれば海上でカジノが楽しめるケースが多い
  • 外国人客に慣れているため、英語での案内やゲーム説明が充実している

日本旅行とあわせてクルーズを計画すれば、日本観光+本格カジノ体験を一度に叶えられるのが大きな魅力です。


3. 将来オープン予定の IR カジノと外国人の利用イメージ

ここからは、今後日本で予定されているIR カジノについて、外国人がどのように利用できるのか、現時点の想定を解説します。

3-1. 大阪 IR 計画の概要

日本で最も具体的に進んでいるのが大阪 IR 計画です。主なポイントは次のとおりです(2025年末時点の公表情報に基づく概要)。

項目概要(予定)
場所大阪湾の人工島・夢洲エリア
開業目標時期2030年前後
施設構成大型ホテル群、MICE施設、ショッピング・エンタメ施設、カジノなど
想定利用者国内外の観光客・ビジネス客

開業後は、日本国内で初めて、合法的な本格カジノに入場できることになります。

3-2. 外国人の入場ルールはどうなる?

IR カジノでは、日本人と外国人で扱いを一部分ける方針がとられています。主なイメージは以下のとおりです(最終的な運用は今後の制度設計で変わる可能性があります)。

  • 日本人・日本在住者:入場回数制限や入場料負担など、依存防止のための規制が厳しめ
  • 海外からの旅行者(短期滞在の外国人):入場料が課されない方向性が検討されている
  • いずれの場合も、パスポート等による本人確認が必須になる見込み

つまり、多くの外国人旅行者にとっては、

  • 入場料の負担は比較的軽い(もしくは不要になる可能性が高い)
  • 世界のカジノと同様に、パスポートを提示すればスムーズに利用できる可能性が高い

といった利便性の高い環境が期待されています。

3-3. IR カジノで期待できる体験

大阪 IR カジノがオープンすれば、次のような体験が想定されています。

  • 世界標準のテーブルゲーム(バカラ・ブラックジャック・ルーレットなど)
  • 多種多様なスロットマシン
  • VIP ルームやハイリミットエリアなど、富裕層向けサービス
  • ショー・レストラン・ショッピングと組み合わせた総合的なリゾート体験

観光・ビジネス・エンターテインメントが一体となるため、「カジノ目的+日本観光」の両方を楽しみたい外国人にとって、非常に魅力的な選択肢になると見込まれています。


4. 日本でカジノ・ギャンブルを楽しむ際の注意点

日本で安全かつ快適にカジノ的エンタメを楽しむためには、法律面やマナーに注意することが重要です。

4-1. オンラインカジノや闇カジノには要注意

日本では、オンラインカジノの利用は法律上グレーではなく、違法と解釈される可能性が高いとされています。また、地下にあるような闇カジノも明確に違法であり、摘発の対象になります。

外国人であっても、日本国内で違法な賭博に関与した場合、

  • 逮捕・罰金などの法的リスク
  • ビザ・在留資格への悪影響

といった重大な問題が生じる可能性があります。旅行者の立場からすると、

  • 公営ギャンブル
  • パチンコ・パチスロ(合法な営業店)
  • アミューズメントカジノ
  • クルーズ船内カジノ(船会社のルールと各国法令に従う)

といった法的に整備されている枠組みの中で楽しむのが安全です。

4-2. 年齢制限と本人確認

日本国内でギャンブル関連施設を利用する際には、年齢制限に注意が必要です。

  • 公営ギャンブル:多くが 20 歳以上
  • パチンコ・パチスロ:18 歳以上が法令上の基準ですが、多くの店舗は 20 歳未満入場禁止
  • アミューズメントカジノ:店舗ごとに年齢制限を設けている(20 歳以上が一般的)

外国人の場合も、パスポートなどの身分証の提示を求められることがありますので、常に携帯しておくとスムーズです。

4-3. お金の管理と予算設定

カジノ的な遊びはつい熱くなりがちです。楽しい時間を台無しにしないためにも、

  • 事前に予算(1日あたり・旅行全体)を決めておく
  • その予算内で収まる範囲だけで遊ぶ
  • 飲酒した状態で大きな金額を賭けない

といった自己管理が重要です。大阪 IR カジノがオープンした後も、「エンタメ費」と割り切って楽しむマインドセットが、旅行全体の満足度を高めてくれます。


5. 旅行スタイル別・日本でのおすすめカジノ的体験

ここでは、旅行スタイル別に日本でどんなカジノ的体験を組み合わせると充実するかをご提案します。

5-1. ビジネス出張+αで楽しみたい人向け

  • 仕事終わりに、ホテル近くのアミューズメントカジノで 1〜2 時間だけプレイ
  • バー併設のゲームラウンジで、同僚や取引先とポーカーやブラックジャックを楽しむ
  • 週末に少し足を伸ばして、公営競馬や競艇場を体験してみる

短時間でも、日本ならではの空気感+カジノライクな興奮を味わえます。

5-2. 観光中心のカップル・友人グループ向け

  • 昼間は観光スポット巡り、夜はアミューズメントカジノ+ディナーのセットで非日常感を満喫
  • ゲームセンターで、スロットやメダルゲームなどライトな遊びを楽しむ
  • 将来大阪 IR がオープンしたら、1 日を IR 内で完結させるデートプランもおすすめ

「お金を増やすこと」が目的ではなく、思い出作りや写真映えを重視して計画すると、後悔なく楽しめます。

5-3. 家族旅行で雰囲気だけ楽しみたい人向け

未成年の子どもがいる場合、本格的なギャンブル施設には入れませんが、

  • 大型ショッピングモールのゲームセンターで、家族向けのメダルゲームを楽しむ
  • クルーズ旅行を計画し、大人は船内カジノ、子どもはプールやキッズプログラムを楽しむ
  • 将来的には、IR 内のショッピング・アトラクションを家族で楽しみ、カジノは大人だけ交代で少しだけプレイ

このように工夫すれば、家族全員が満足できる日本旅行+カジノ要素を両立させることができます。


6. よくある質問(FAQ)

Q1. いま日本に、外国人だけが入れる本物のカジノはありますか?

ありません。2025年末時点で、日本には一般客が利用できる本格的なカジノ施設自体がまだ開業していません。外国人専用カジノも存在せず、日本人・外国人の区別なく同じルールが適用されます。

Q2. 日本で本物のカジノを体験したい場合、どうすればよいですか?

現時点では、

  • クルーズ船の船内カジノを利用する
  • 日本以外の国・地域(マカオ、シンガポールなど)のカジノリゾートと、日本旅行を組み合わせる
  • 日本ではアミューズメントカジノで雰囲気を楽しむ

といった組み合わせが現実的です。将来、大阪 IR カジノが開業すれば、日本国内で本格的なカジノを楽しむ選択肢が増えます。

Q3. パチンコは違法ではないのですか?

パチンコ・パチスロは、法律上は「遊技」として位置づけられており、適切な許可を得て営業している店舗は合法です。遊技で得た玉やメダルは、店舗内で景品と交換する仕組みになっています。

海外のカジノとは制度が異なりますが、日本ならではの娯楽として体験する価値はあります。

Q4. 日本人より外国人のほうが、将来の IR カジノを利用しやすくなりますか?

依存症対策として、

  • 日本人・日本在住者には入場料や入場回数制限などを設定
  • 短期滞在の外国人には、入場料を軽くする、あるいは無料にする方向性

が検討されています。そのため、海外からの観光客にとっては比較的利用しやすい仕組みになる可能性があります。ただし、最終的な制度設計や運用は、今後の政府の方針や事業者の計画によって変わる点に注意が必要です。


まとめ:現時点では「雰囲気を楽しむ」、未来には「本格カジノ」に期待

この記事で見てきたように、

  • 2025年末現在、日本国内には本格的な商業カジノはまだ存在しない
  • 外国人専用カジノもなく、日本人と同じルールが適用される
  • その代わりに、パチンコ・アミューズメントカジノ・公営ギャンブル・クルーズ船内カジノなど、合法的に「カジノ的」な体験を楽しめる選択肢がある
  • 大阪 IR 計画が進行しており、2030年前後には日本で本格的なカジノリゾートを楽しめる可能性が高い

というのが現状です。

今日本を訪れる外国人にとっては、「本物のカジノで大きく勝つこと」よりも、「安全な範囲で日本ならではのカジノ的エンタメを味わうこと」にフォーカスすると、旅行全体の満足度がぐっと高まります。

そして数年後、日本初の IR カジノが開業したタイミングで再び訪れれば、まったく新しい日本の一面を体験できるはずです。現在と未来、両方の視点で、日本でのカジノ体験を計画してみてください。